【梅シロップ】青梅を冷凍して作る方法│失敗が少なく初心者にもおすすめ

今年こそ「梅しごと」にチャレンジしてみませんか?
梅シロップなら材料は青梅と砂糖だけ。漬け込んで1~2週間から飲めるので、初めての梅しごとにもおすすめです。
今回は初心者にも作りやすい、青梅を一晩冷凍させて作る方法を解説しました。
材料:(作りやすい分量)
- 青梅1kg
- 砂糖1kg
飲み方:水や炭酸水などで3~4倍に薄める
保存:冷蔵室で約2ヶ月間
[ptimeline color=”green”] [ti label=”1日目” title=”梅を洗ってヘタを取り、冷凍する”][/ti] [ti label=”2日目” title=”保存びんを消毒する”][/ti] [ti label=”” title=”保存瓶に砂糖と梅を交互に重ね入れて冷暗所へ”][/ti] [ti label=”3日目~” title=”1日1回びんごとゆする”][/ti] [ti label=”1~2週間後” title=”砂糖が溶けきったら完成”][/ti] [/ptimeline]#梅しごと #梅シロップ
— なばな@だいどこ専科 (@nabanablog787) June 21, 2020
2週間で完成しました🙌
いただきます😋🍹 pic.twitter.com/aduyjaR9sK
なぜ冷凍するの?冷凍梅で梅シロップを作るメリットとデメリット
冷凍することで果肉の組織が壊れるので、梅のエキスが早く出てきます。
早く作れる分、途中でカビが生えたり発酵が進んだりする失敗も少なくなります。
- 梅のエキスが抽出されやすく、早く漬かる
- 早く漬かる分、カビの発生や発酵といった失敗が少なくなる
- 冷凍しておけば好きなときに漬け込みできる
- 冷凍せずに作る方法と比べると、やや味わいは劣る(と言われている)
冷凍梅でも十分おいしいので、初めて作るなら失敗の少ない方法がおすすめです。
生の梅と冷凍梅で同時に梅シロップを作って比較した記事がありましたので、ご紹介させていただきます。
梅の種類と選び方
梅シロップに向いているのは梅酒と同じく青くて固い未熟な梅。
関東地方だと6月上旬ごろに出回ります。
鮮度がよく、なるべくキズなどのないものを選びます。
和歌山の南高梅(なんこううめ)、群馬県の白加賀(しろかが)など品種がいろいろありますが、地元で手に入りやすいもので大丈夫。
サイズはM、L、2L~5Lまであります。
大きめのものが熟度にばらつきがなく、初心者にも扱いやすいようです。
あまり小さなものだと数が多くなるので、へた取り作業が単純に大変というのもありますね。

- 梅シロップや梅酒に向いている
- きれいな緑色のものを選ぶ。
- 購入したら追熟しないうちに早めに漬けるか冷凍する

- 梅干し作りなどに向いている
- やわらかく甘い香り
完熟梅で梅シロップを作ることもできますが、発酵しやすいので初めて作るなら未熟で固い青梅がおすすめです。
材料と準備
このレシピは 生協の宅配パルシステム で購入したオリジナル小冊子を参考に作りました。
材料
- 青梅 1kg

今回使うのは和歌山の南高梅。
いつも利用している生協の宅配パルシステムで注文しました。
楽天などのネット注文でも購入できます。
ただし遅くても翌日には作業に取り掛かりたいので、確実に受け取れるようにご注意を!
- 砂糖 1kg(上白糖・きび砂糖など好みで)

こちらの砂糖も生協の宅配パルシステムの商品です。
精製を抑えた茶色いお砂糖なので、梅シロップの色も茶色っぽい仕上がりになります。
色をきれいに仕上げたいときは上白糖やグラニュー糖をお使いください。
準備するもの
- 保存びん 2.5~4Lくらい
- キッチン用アルコールスプレー または35℃以上の焼酎(ホワイトリカーなど)
- キッチンペーパーまたは清潔なふきん
- ポリ袋、またはジッパーバッグ
- 竹串、または爪楊枝
保存びんのサイズは梅の2.5倍は必要です
梅1kgに対して2Lの保存びんを使ってしまい、入りきらなくなったことがあります・・・
私はセラーメイトの3Lを使っています。
1978年以来のロングセラー、見た目にもオシャレでおすすめです。
作り方
1日目
青梅をきれいにお掃除して冷凍します。
青梅を冷凍する
青梅はたっぷりの水で洗ってキッチンペーパーで水気をふき取り、竹串などでヘタ(なり口)を取る。へたを取った部分の水気もふく。

(↑写真は2019年のもの)
青梅を傷つけないように気を付けながら、おへその部分をきれいにします。

わりと簡単にポロっと取れます。
おへそにたまった水分や汚れもきれいにふき取ります。
①をポリ袋などに入れ、口をしっかり結ぶ。冷凍室で半日以上かけて凍らせる。

一晩冷凍するだけなので普通のポリ袋を使いましたが、この状態で何日か保存するならジップロックなどの厚みのある袋がおすすめです。
薄い袋だと、他の食材と当たって傷が付いたりしやすいですね。
2日目
保存びんをきれいにして、いよいよ漬け込みです。
もちろん、2日目じゃなくても時間のある日に作れます
保存びんを消毒する
果実漬け込み用の保存びんの多くが耐熱性ではありません。
いきなり熱湯をかけると割れることもあります。
熱湯をかけて消毒する場合は、お使いの保存瓶が耐熱性であることを確認してください。
参考:セラーメイト 使い方とご注意

焼酎を含ませたキッチンペーパーで消毒しています
梅酒を漬けるときのお酒です。保存びんの消毒にも使えます。
業務用にも広く使われているアルコール製剤パストリーゼ。食品に直接吹きかけることもできる優れもの。
青梅を漬ける
消毒した保存びんに、冷凍庫から取り出した青梅とと砂糖を交互に重ね入れ、部屋の中のなるべく涼しいところに置く。

一番上にはたっぷりの砂糖がくるようにしてね
3日目以降
砂糖が溶けるまでは、1日1回以上びんごとゆする。

\5日目/

かなりシロップらしくなってきました。
1~2週間後
材料や気温など、そのときどきの条件によって砂糖の溶け具合は違います。
1週間ではまだまだ香りが薄いですね。
できれば2週間はがんばりたいところ。
\8日目/

梅シロップのできあがり
\15日目/

2週間過ぎるとだんだん味に深みが出てきます。
私は25㏄を購入したのですが梅シロップにはちょっと小さすぎたようです。
35㏄以上がおすすめ。
梅シロップの飲み方・使い方
水や炭酸水で割る
水や炭酸水なので3~4倍に薄めて飲む。
これがいちばんベーシックですね。うちではほとんどこれで消費しています。
私は炭酸が好きなので炭酸割り
そのままで使う
かき氷やヨーグルトにそのままかけていただきます。
梅シロップの保存方法について
できあがった梅シロップは冷蔵庫で2か月ほど日持ちしますが、保存びんごと保存するには大きすぎますね。
青梅は取り出し、清潔なびんなどの保存容器に移し替えて冷蔵庫に入れてください。
消毒がきちんとしてあれば、2~3か月は楽しめます。
キレのいい注ぎ口で使いやすい。冷蔵庫のドアポケットにも入ります。

片手でポンっと開くのがとても便利。ふだん使いの調味料の詰め替えにも。
私は1か月くらいは保存びんに漬けたままの状態で台所の隅に置いています。
今のところ発酵するなどの失敗はしたことはありません。
長期保存したいとき
長期保存する場合は梅を取り出したシロップを鍋(ほうろう、またはステンレス)に移して煮立たせないように15分ほど加熱します。
(グラグラと煮立ててしまうと、香りが飛んでしまいます)
加熱殺菌により発酵を防ぐので、1年ほど保存できます。
梅は酸が強いので、酸に強いほうろうやステンレスの鍋を使います。
アルミ鍋は酸に弱く傷んでしまうのでNG。
もし発酵してしまったら・・・?

発酵してしまうと、梅がぷくっと膨らんでプクプクと泡が出てきます。
もしこうなっても飲めなくなるわけではないのでご安心を。
対処法を調べてみると、こちらで詳しく解説されていました。
白ご飯.com: 冷凍梅での梅シロップの味の比較と発酵したらどう対処するか?
冷凍梅で作る梅シロップの作り方│まとめ

メリット:冷凍することで果肉の組織が壊れるので失敗が少なく早く完成する
保存瓶の大きさは梅の2.5倍以上必要
青梅を購入したら追熟しないうちにすぐに作業して冷凍する
アルコールスプレーなどで瓶の消毒はしっかり行う
1日1回びんごと揺すって砂糖が全て溶ければ完成 1~2週間から飲める
冷蔵庫で2~3か月、加熱すれば1年ほど日持ちする
意外と簡単にできます。
作ってみてね!
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